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始めよう野草生活~知って生活に取り入れてみよう!!~

始めよう野草生活~知って生活に取り入れてみよう!!~

掲載日:2025年5月31日

120ビュー

ライター:Ku

摘みたての薬草・野草の攻略法講座

5月17日越前町生涯学習センター糸生分館において、

里山サロンmwangaムワンガ吉田弓華さんの

「摘みたて薬草・野草(厄介もの!?)の攻略法」講座がありました。

 吉田さん

吉田さんは、薬草ガーデンマイスター、ハーブコーディネーター、経費毒アドバイザーなどの資格を持ち、

長い間学んだ知識と経験を活かして、野草についての様々な活動をされています。

元々美容師をされていて、仕事で使う薬品によって心身共に苦しい思いをされてきました。

そんななか、野草を使うことで自分の体や心が整うことを知り、野草のことを伝えたいという思いから、7年前に越前町下糸生へ移住し野草を使ったヘッドスパや野草教室などをされています。

 

今回の会場の越前町生涯学習センター糸生分館は平成21年に廃校になった旧糸生中学校の校舎を地域の文化、体育活動、宿泊研修などの施設として活用しています。

緑豊かで周りを自然に囲まれており、今回の野草講座にはぴったりの会場でした。

 フィールドワーク

料理教室に先立って、糸生分館に隣接する野原でフィールドワークをしました。

どこにでもある野原、どこにでも生えている野草ですが、吉田さんと一緒に歩き、話を聞いているだけで、まるで宝物のように見えてきます。

野草の見分け方

 

ヒメジョオンとハルジョオンの見分け方や、オオバコはシチューに入れるときのこの風味がするとか、カラスノエンドウは血圧の安定や咳止めの効果が期待できるとか、次から次へと出てくる野草の話に聞いている受講生さんたちの目がキラキラしていて、私もなんだかワクワクしてきました。

 

そういえば、私の祖母は、ドクダミと黒豆とトウモロコシのヒゲを煎じていつも飲んでいたなと久しぶりに思い出しました。

昔は、当たり前に野草を生活の中に活用していたのに、いつの間にか私たちは、そのことを忘れてしまったように感じます。

 

野草を生活に取り入れる注意点について

・毒蛇や熊、虫に注意して、除草剤などが散布されていない場所のものを採取する。

・その土地の持ち主に許可を得て採る。

・必要な分だけ採り、また生えてくるように、小さなものは残す。

・毒のあるもの、体に合わないものもあるので、知識のある人に教えてもらう。

・あく抜きをして使う(ムワンガではサイムスと言います)

 

さて、フィールドワークの後は、野草を使った料理教室です。

今回の野草は、吉田さんが家から摘んできてくださったものです。

たんぽぽ

たんぽぽ

ヒメジョオン

ヒメジョオン

ふき

フキの葉

メニューは

フキの葉のドルマ風(ドルマはトルコ料理。ブドウの葉の代わりにフキの葉を使って)

ヒメジョオンの白和え

タンポポのリパッサータ(イタリアの葉野菜料理)

フキの葉の佃煮

料理教室

3~4人のグループて1品ずつ作り、みんなで頂きました。

ドルマ

フキの葉のドルマ 

フキの葉で作るロールキャベツのようなもの。

スパイスが効いていて本格的な味でした。

お茶

参加者の皆さんからの質問にも一つ一つ丁寧に応えてくださいます。

野草料理

出来上がった料理の数々。

野草とは思えない本格的な料理でどれも美味しかったです。

身近に生えている野草でこんな料理が作れてしまうとは!!

佃煮

保存食のフキの葉の佃煮。

お茶はヨモギ茶でした。口の中がさっぱりして美味しかったです。

この野草料理教室は、越前町民対象ですが、今後夏、秋、冬と全4回開催される予定です。

越前町生涯学習センター糸生分館

福井県丹生郡越前町小倉89-53

電話 0778-34-5001

森林療法講座

こちらの糸生分館では、3月に吉田さん主催で森林療法講座が開かれました。

森林療法の上原巌先生と林学博士の竹内ひろえ先生をお招きして、

森林や自然の活用について糸生分館や泰澄の杜近辺の野山へのフィールドワークを交えながら学びました。

パンナコッタ

この時、吉田さんが皆さんに食べさせてくださった

カキドオシのパンナコッタ」「スギナのチョコチップクッキー」「セイタカアワダチソウ茶

どれも食べやすくて、その美味しさにびっくりしました。

カキドオシカレー作り講座

もっと野草について知りたい!!

ということで、後日、吉田さんのサロンでのカキドオシカレー講座にも参加してきました。

月に数回、野草実験室を開催されています。

 

今回は、カキドオシを使ったグリーンカレー風カレー。

 カキドオオシ

カキドオシ

参加者みんなでカキドオシを採取して、クッキング開始です。

料理

カキドオシや山椒の葉などを細かく刻んでいきます。

当初は入れる予定ではなかった柚子の葉も入れることに。

まさに実験室!!

この日に行き当たりばったりに作るのではなくて、吉田さんは何度も試作を重ねてから講座をしています。

 

ワイルドなようで、口当たりや食べやすさ、美味しさも追及して、味の微調整も重ねながら出来たカレーは、グリーンカレー風の一品。

 

3月の森林療法講座の時に作ったパンナコッタで、カキドオシがココナッツミルク風味になることを発見して、このカレーを思いついたそうです。

カキドオシカレー

出来上がったカレーは、まさしくグリーンカレー!!

すごい、ペーストを買わないと作れないと思っていたのに、庭に生えているカキドオシと山椒で作れるなら、我が家にも材料あります!!

 

子供の頃にお祖母さんがされていた民間療法が今の活動につながっているそう。

越前町は、野草の宝庫。

正しく学んで、上手に生活に取り入れることで、体も心も喜ぶ生活を送ることが出来るのでは、と吉田さんの講座を受けて感じました。

 

吉田さんは、毎月、様々な勉強会やワークショップを開催されています。

詳しくは、InstagramやHPをご覧ください。

 里山サロンmwangaムワンガ

福井県丹生郡越前町下糸生66-1

HP: 里山サロン mwangaムワンガ 

Instagram: @yoshidayumika

 

朴葉めし

さて、野草つながりで私も一つ。

 朴葉めし

田植えが終わった皐月上げの時期、ここ越前町をはじめとする丹南地区では、昔から「朴葉めし」が食べられています。

5月中旬くらいに山では白い大きな朴の花が咲いています。
この頃の朴葉は柔らかく、ご飯を包むのに最適です。

 きな粉

朴葉を2枚裏表にして、十字に置きます。
その上に、きな粉→ご飯→きな粉の順に置いていき、葉で包みます。

輪ゴムや紐で止めて、炊飯器の保温で温めて、朴葉の香りを移します。
朴葉の香りと甘いきな粉ご飯。
子供のころから食べていて、懐かしくもほっとさせてくれる郷土の味です。

プラントピア

プラントピア

植物についてもっと知りたいと思ったら、

ぜひ、プラントピアへ行ってみてください。

広大な植物園には、四季を通して様々な植物を観ることが出来ます。

クラフト体験もできますので、小さなお子さんも楽しめますよ。

越前町立 福井総合植物園

プラントピア

福井県丹生郡越前町朝日17-3-1

電話番号 0778-34-1120

営業時間 9時~17時

定休日 火曜日 年末年始

HP: 越前町立福井総合植物園 プラントピア

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この記事のライター:Ku

Ku

越前市出身ですが、両親、祖父母とも越前町生まれ。ご先祖に呼ばれて今では越前町在住です。パンを焼いたり、畑を耕しています。

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