外国人と行く!越前町カニ&歴史文化モニターツアー

3月15日に越前町で外国人のために開催されたモニターツアーに参加してきました。
今回のモニターツアーは越前町を海外の人にも知ってもらえるように、と企画された企画。
越前町は越前がにや越前焼、歴史ある場所がたくさんあります。日本を深く知ってもらえる場所としてたくさんの外国人に訪れてもらいたいですね。
モニターツアーには県内の外国人10名が参加しました。
越前町内を1日観光し、実際に体験したりお話を聞きます。参加された外国人はみんな福井に住んでいて日本語も上手。通訳がなくても日本語がわかる人があるまっていました。ということで、解説はすべて日本語。
専門的な言葉もありましたが、みなさん熱心にお話を聞いていました。
最後にはアンケートに答えてもらうそうです。
私はモニターツアーの後半から参加させてもらいました。
モニターツアー前半
ツアーは越前海岸からスタート。残念ながら予定していた越前がにの競りを見ることはできなかったそうですが、ちょうど「越前朝市・かに感謝祭」が開催中。
越前朝市は道の駅越前で開催されている、鮮魚店などが中心となり海産物やベニズワイガニが楽しめるイベントです。
続いて、お向かいにある越前がにミュージアムを見学。画に漁で必要な道具や歴史、実際の越前蟹や越前海岸に住んでいる生き物を見ることができます。
英語の解説はあまりありませんが、実物を見ることができるので、誰でも気軽に楽しむことができます。
越前がにの良さや生態について知ることができるので、勉強になりますね。
ランチはベニズワイガニ料理!越前町ならではの味わいはやはり多くの人に楽しんでもらいたいね。
ランチの後は劔神社へ。
劔神社は織田信長の一族にゆかりのある神社。武将が好きな外国人にはおすすめしたい場所ですね。
神社と言うことで日本の神様などが出てくるお話はなかなか難易度が高かったかもしれません。しかし、なかなか聞けないお話であることには違いないですね。
モニターツアー後半
越前焼に欠かせない粘土を作る坏土工場見学から合流しました。
坏土工場
ちょうど工場についての説明が始まったところ。坏土工場は越前焼の土の話を詳しく聞きました。
越前焼に使われている土は越前産。土の段階から越前焼は作られています。昔は田んぼでも土が取れていたそうですが、長い月日を経て今は主に山からとるそうです。
土は3種類のものをブレンド。細かいもの、粗いもの、その中間があり、作品によって使い分けるそうです、
お休みの日で、動いている機械は少なかったので、なかなかイメージしにくいところもありました。しかし、歩いて工場内を見てまわることができたのはとても貴重な経験でした。
出来る限り無駄のないように工場の中でもSDGsにつながる工夫をしている話などは、外国人にもなじみやすいですね。
越前古窯博物館
続いて古窯博物館に行きました。古窯博物館は越前陶芸村にあります。何度も陶芸村に行ったことがありますが、初めて入りました。
中を解説付きで案内してもらいます。博物館は2階建て。1階には越前焼の歴史がよくわかる焼き物が多く並んでいます。越前古窯研究の第一人者である水野九右衛門先生の資料も多く展示されています。
最初の焼き物は朝鮮半島から渡ってきた須恵器。日本史の授業を思い出しました。
一番古い越前焼は約900年ごろのものだそうです。越前焼は六古窯の一つ。六古窯は平安時代から現代まで続いている焼き物のことをいうそうです。他には備前焼や丹波焼が有名です。外国人の中には六古窯を巡っている人もいるそうですよ。
「壺は何に使われていたでしょう」などクイズを交えながら楽しく説明を聞きました。お酒や穀物の種を保存するための焼き物などは日本人にはピンときますが、外国人にはまた違った見方がありそうです。
越前焼の移り変わりは私たちが見てもとても面白いです。ぜひ、訪れた時にはじっくりと自他代の移り変わりを感じてください。
越前焼の館
最後に越前焼の館へ。土と歴史を知ったうえで一番新しい越前焼の作品を見るのは、面白みが増してさらに興味が深まりました。
みなさん越前焼のお買い物を楽しんでいました。
越前焼の粘り強さを活かしたおちょこもありました。薄くすることでお酒のうまみを感じやすい舌先にお酒を運ぶことができるそうです。
とても楽しくお得に越前焼を楽しめるガチャガチャもありました。外国の人にもガチャガチャはブーム。おちょこやカプセルサイズの越前焼が当たる他、大当たりはお茶碗という可能性も。どれが当たってもうれしいですね。
さっそくチャレンジしていたスイスの子は箸置きとおちょこを手に入れていました。
1日がっつりの越前町ツアー。みなさんとても楽しまれていました。より深く日本を知ってもらうことができる時間でもあったようで、とてもうれしく思いました。
これからさらに多くの外国人が足を運び、楽しめる越前町になってほしいと思いました。