宮崎たけのこ、今が旬です!!
山々の新緑が眩しい季節になりました。
4月中旬から特産の宮崎たけのこの収穫が始まっています。
宮崎地区は、越前焼の産地であると共に、アクが少なく、柔らかくて美味しいたけのこが採れることでも有名です。
蚊谷寺に宮崎筍生産部会、部会長の武田哲さんを訪ねてきました。
武田さんの奥さんとは知り合いで、軽い気持ちで「収穫をみせてください」とお願いしたのですが、たけのこの栽培や収穫がこんなに大変なものだとは、お話を聞くまで知りませんでした。
我が家にも竹林があり、たけのこは春になれば放っておいても出てくるものという私の認識が見事に覆されました。
宮崎たけのこが柔らかくてきれいで美味しい秘密が少しだけ分かりましたよ。
武田さんは、この時期、早朝5時からお昼12時頃まで、毎日たけのこを何百本も掘るそうです。
たけのこの収穫を見せて頂きました。
竹林は、年3回の施肥と手作業での草刈り、親竹の管理をすることで、良質な土が作られ、美味しいたけのこが生えてくるように整備されています。
思っていたよりも竹林は明るく、地面は柔らかそうに見えました。
急な斜面を登っていくと、足元にちょこっと若緑の頭を出しているたけのこがあちこちに見えます。
武田さんは、たけのこ掘り専用の細長い鍬でたけのこが傷つかないように丁寧に掘られていました。
柔らかそうに見える赤土とはいえ、これを何百本も掘るとなると大変な作業です。
明るい茶色の「赤子」と呼ばれるたけのこです。
この日は、家に近い低い場所で収穫しましたが、もっと高いところでも収穫するために、たけのこを下に降ろすモノレールが敷かれていました。
下に運ばれたたけのこは、奥さんが根本をきれいに切り落として、集荷されていきます。
宮崎たけのこの主要な産地、広野、蚊谷寺(かだんじ)地区では、多くのたけのこ農家さんがおられ、同じように毎日たけのこを掘り、出荷されています。
8時半と12時半には、JAさんがたけのこを集めに回り、早朝に集められたたけのこは、集荷場で選別された後、すぐに地元の直売所に運ばれ「朝掘りたけのこ」として販売されます。
たけのこは、採れたてが一番美味しいと言われ、近くの「おもいでなfarm」では、新鮮なたけのこを求めて多くのお客さんが朝早くから来られていました。
昔から、宮崎地区は、良質な赤土に恵まれ、たけのこが栽培されていました。
更に良いたけのこを栽培するために、昭和初期、京都から専門家を招いて学び、施肥や圃場の整備などに本格的取り組まれたそうです。
また、同じ時期に缶詰工場が建てられ、たけのこの水煮が加工販売されていたそうです。
宮崎たけのこは100年近い歴史があることを知り驚きました.
JA福井県宮崎支店の敷地内にある集荷場と加工場も見せていただきました。
集荷場には、JAさんが集荷してきたものや、農家さん自ら持ち込まれたたけのこがたくさん集まっていました。
今年は、表年になるので、昨年よりも多くの収穫を見込んでいます。
形が良く、丁度良い大きさのたけのこは、かごに詰められ、市場や直売所などに出されますが、その他のものは、加工に回されます。
加工場では、水煮にする作業が行われていました。
たけのこを皮ごと茹でて、水を替えながら数日あく抜きします。
この日は、機械で皮を剥き、固い部分を切り落とす作業がされていました。
機械で面白いように皮が剥けていきます。
その後は、手作業で丁寧に姫皮などを取り除いていき、半分に切って缶詰にするそうです。
缶詰は保存期間が長く、生のたけのこが手に入らない季節でも美味しいたけのこを楽しむことが出来ます。
年間を通して、真空パックにされた水煮のたけのこが直売所などで販売されています。
樫津にある直売所「おもいでなfarm」は、たけのこが採れる時期は、休み無しで営業し、採れたてのたけのこ、水煮、たけのこご飯などが販売されています。
また、隣の「雪んこ餅 農家レストラン」では、4月16日から5月上旬まで、たけのこ料理が食べられます。
11時半のオープンに間に合うように行ったのですが、平日でも既に行列が出来ていました。すごい人気です。
一緒に行った友人は、「たけのこいっぱい定食」を食べました。
たけのこめし、たけのこと山菜の天ぷら、たけのこの煮しめ、たけのこのさんしょ煮、たけのこのお吸い物、漬物。
そして、私が食べたのは、「たけのこ天丼」と「たけのこのステーキ」です。
天丼は、たけのこの穂先、山菜、小エビとのかき揚げがどーんと載っていて、すごいボリュームでした。お吸い物と漬物付きです。
たけのこのステーキは、甘辛い味噌とたけのこのさくっとした食感が楽しめます。
他にも「たけのこと山菜の天ぷら」があります。
更に、2種類の「たけのこづくし弁当」も販売されています。
こちらは、2日前までの予約制です。
どのお料理や弁当も数量限定ですので、お早めに行ってください。
今回、生産者さんのお話から、収穫、加工、販売まで宮崎たけのこを見せていただきました。
地元に住んでいながら、知らないことばかりでした。
宮崎たけのこ、4月中旬から5月上旬までと旬は本当に短いです。
ぜひ美味しい宮崎たけのこを食べてください。
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【宮崎たけのこが主に販売されているところ】
〖おもいなfarm〗
福井県丹生郡越前町樫津2-63
電話 0778-32-3545
営業時間 9:00~18:00
火曜、年末年始休み(たけのこの季節は無休)
〖丹生膳野菜〗
福井市風巻27-2
電話 0776-98-3577
e-mail: jafukuiken@ja-fukuiken.or.jp
営業時間 9:00~18:30
水曜定休日
【宮崎たけのこが食べられるお店】
〖雪んこ餅
企業組合花みずき味人 農家レストラン〗
福井県丹生郡越前町樫津2-63
電話 0778-32-2111
営業時間 9:00~16:30
ランチ11:30~14:30
火曜、年末年始休み(たけのこの季節は無休)