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越前焼陶房・風来窯にへ行ってきました

越前焼陶房・風来窯にへ行ってきました

掲載日:2024年1月28日

903ビュー

ライター:Ku

日本六古窯の一つ越前焼
越前町は、宮崎、織田地区を中心に多くの陶芸家が窯を構えています。

風来窯

風来窯

大屋宇一郎さん

大屋宇一郎さんの工房見学をさせていただきました。
1971年、越前陶芸村の開村と共に大屋さんのご両親が村内に風来窯を作られました。

大屋さんは、大学で建築を学ばれていました。
卒業後、研修所で陶芸を学んだところ、これは楽しい、体が喜んでいることが分かるほど、陶芸の面白さに気付かれたそうです。

それ以来ご両親と共に陶芸をされています。

玄関きりん

風来窯の玄関に行くと、まず大きなキリンが迎えてくれます。

はりねずみ2
工房の中には、あちこちに象やペンギンやハリネズミがいて、まるで動物園のようです。
見ているだけでふっと笑みがこぼれます。

蹴ろくろ
まずは、ろくろを使った作陶を見せてもらいました。

蹴ろくろ
大屋さんの使われているろくろは、「蹴ろくろ」といって、足で蹴りながら回していきます。
中央に土を置き、ろくろを回します。

ペンギン
細長い筒状に伸ばしていくので、花瓶かコップを作られていると思ったのですが、先端をすぼめて、尖らさせいきます。

ペンギン2
上から3分の1くらいのところで、曲げると、尖ったところは、ペンギンのくちばしになりました。
すごい!!魔法の手のように、土の塊に命が吹き込まれます。
大屋さんの作品は、湯呑や茶碗、ぐいのみといった日常使いのものもありますが、ペンギンやシロクマ、キリン象といったかわいい動物たちをモチーフにしたものも多く作られています。


陶芸祭りでは、一際目を引くかわいいキリンをご覧になった方もおられるでしょう。
私も、陶芸祭りで買ったキリンの柄のカップを持っています。

ろくろで形作られたペンギンは、底と羽根を付けて、背中に穴をあけ、1輪挿しにします。
大屋さんのお人柄が現れる優しい雰囲気のペンギンです。

鏡

ところで、ろくろの前に置かれた大きな姿見の鏡に気が付きました。
ろくろを回していると上からはよく見えるのですが、横からの作品の形を見るために、鏡は置かれているそうです。

薪窯(穴窯)

薪窯
大屋さんのところには、瀬戸の職人さんが作られた薪を焚いて焼成する薪窯があります。
穴窯とも呼び、斜面にレンガや土を積んで作られています。
ただ、この窯で焼成するには、数日間昼夜を問わず薪をくべ、窯の温度を下げないように管理しなくてはならず、協力してくれる人やたくさんの薪が必要なことから、年に一度火が入れればよい方だそうです。
焼いている時の窯の温度は、1100℃から手前の方は1300℃ほどにもなるそうです。
薪窯には、高温で焼かれた灰によって作られる自然釉が掛かり、趣があり、味わい深い作品にしてくれます。

電気窯


キリンやペンギン、天の川シリーズのカップなどの作品は電気窯で焼きます。

電気窯2
使い込まれた電気窯。

しろくま

愛らしい表情のシロクマにキュンとしてしまいます。

焼き上がったきりん
焼き上がったキリン、目が入っていることで、表情も出て、優しい雰囲気の作品になっています。

展示室

展示室1
宇一郎さんとご両親、光夫さん、靖子さんの作品は、工房内で展示販売されています。

展示室2
薪窯で焼かれた作品は1階中心に。2階は、天の川シリーズの器や、カップ、動物たちの作品が展示されています。

屋根
展示室から見える向かいの工房の屋根には、かわいい子供たちが並んでいます。

オカリナ演奏

オカリナ

最後には、大屋さんが作られたオカリナの演奏まで聴かせて頂きました。

オカリナを作るのは、音階を調整することが難しく、商品化することはむずかしいそうです。

優しい音色に癒されました。

大屋さんは、秋に丹南地区で開かれる伝統工芸のイベントRENEWにも毎年参加されています。
作品は、工房の展示室の他に、陶芸村内『越前焼の館』福井駅前ハピリン2階『福人喜』東京六本木『gKEYAKIZAKA』などで販売されています。

こんにちは

また、陶芸村の公園内には、お父さま、大屋光夫さんの作られたモニュメントこんにちはがご覧いただけます。


風来窯
福井県丹生郡越前町小曽原107-1-110
電話 090-3767-2945
工房見学:有料・要予約
Instagram:https://www.instagram.com/furaigama/

今回、窯元見学をさせて頂き、作品を作る工程、作家さんの思い、お人柄に触れることで、ますます大屋さんのファンになりました。
工房見学は、越前焼の他の作家さんもされています。
お問い合わせ、申し込みはこちら

十割蕎麦だいこん舎

くるみそば

この後、寄らせてもらった「十割蕎麦だいこん舎」さんでは、美味しいくるみ蕎麦かき揚げを頂きました。

だいこん舎さんでは、美味しいお蕎麦と共に、越前焼の作家さんの作品を楽しむことも出来ます。

大屋さんのお皿もありますよ。


今の季節は、あたたかいお蕎麦「ぬくくるみ」なども食べられます。

さばがきぜんざい
また、デザートに蕎麦がきぜんざいもお勧めです。
お抹茶と一緒に蕎麦がきいかがですか。

十割蕎麦 だいこん舎
福井県丹生郡越前町小曽原120-3-20
電話 0778-32-3735
営業時間 11時~15時
定休日 月曜日
HP:https://www.soba-daikonya.com/

越前古窯博物館
別の雪の日に越前古窯博物館にも行ってきました。
越前焼研究家水野九郎右衛門氏の家を移築された建物では、先生の発見された古越前などの展示を観ることが出来ます。
こちらせでは、2月3日~3月3日に「古き良きひな人形展」が開催されます(無料)
2023年のひな人形展の様子は、こちらの記事に。

ひな人形展2023

越前古窯博物館
福井県丹生郡越前町小曽原107-1-169
電話 0778-32-2174
営業時間 9時~17時
定休日 月曜
HP:https://www.tougeikan.jp/koyou/

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この記事のライター:Ku

Ku

越前市出身ですが、両親、祖父母とも越前町生まれ。ご先祖に呼ばれて今では越前町在住です。パンを焼いたり、畑を耕しています。

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