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半年の穢れを祓う『夏越の大祓』

半年の穢れを祓う『夏越の大祓』

掲載日:2022年6月20日

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ライター:Ku

蒸し暑い梅雨の季節になりました。
気が付いたらもう6月、今年も半分が過ぎようとしています。
なんとなく体がだるくて、すっきりしない。
そんなことはないですか?
劔神社の「夏越の大祓」で穢れを祓ってもらいましょう。

越前二の宮劔神社では、6月30日に「夏越の大祓」が行われます。
12月31日の年越しの大祓と共に、とても大切な神事のひとつです。
私も毎年参拝しています。

日々の暮らしの中で、人は知らず知らずに罪や過ちを犯し、穢れが身についています。
夏越の大祓は、それらを祓い清め、清浄な心身に立ち返り、無病息災を劔の大神様にお祈りする神事です。

茅の輪
今回、劔神社の宮司さんに夏越の大祓についてお話をお聞きしました。
今までよく知らずにくぐっていた茅の輪(ちのわ)にも意味があることを知りました。

夏越の大祓では、茅(かや)で作られた茅の輪をくぐります。
例年は、夜の神事まで茅の輪をくぐることは出来ませんでしたが、

新型コロナウイルス感染予防のため、今年は、朝の10時から自由に茅の輪をくぐることが出来ます。

(但し、茅を持ち帰るのは、夜の神事が終わった後です)

この茅の輪については、『備後国風土記』に記されている故事があります。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中に、

蘇民将来(そみんしょうらい)巨旦将来(こたんしょうらい)の兄弟に宿を求めたそうです。

裕福な弟の巨旦将来は断り、貧しかった兄の蘇民将来はそれでも、もてなしてお泊めしたそうです。

数年後、再び訪れた素戔嗚尊は、蘇民将来に疫病除けの茅の輪を教えました。

『腰に茅の輪を付けて、蘇民将来の子孫であると言えば、難を逃れられる』と言われたそうです。

一夜のうちに蘇民将来の子孫以外は全て亡くなってしまったそうです。

この故事に因んで、夏越の大祓では、茅の輪をくぐります。
劔神社では、氏子さんたちの手によって、毎年立派な茅の輪が参道の中央に作られます。

茅の輪のくぐり方は、正面から左→右→左の順に八の字を書くように回ります。

茅の輪くぐり方
夜の神事の時には、宮司さんを先頭に参拝者の皆さんと夏越の大祓の和歌を詠みながら回ります。

茅の輪くぐり方
私も、毎年この神事に参拝していますので、過去の写真をあげておきます。
様々な神社で茅の輪が作られていますが、劔神社の茅の輪は、束にした茅を組み合わせて作られます。

茅
こちらの茅の束は、夜に行われる茅の輪くぐりの後、持ち帰ることが出来ます。
持ち帰った茅は、疫病や災難が入ってこないように家の軒先に飾ったり、虫が防げるように田畑に立てて願うそうです。

この日は、以下の日程で神事が行われます。
15時~ 釜鳴り特別祈祷
釜の上に米を入れた蒸籠(せいろ)を置き、炊いたときに出る音で心身を祓い清める神事です。
蒸した御神米は、参拝者にお下がりとして配られます。

19時半~ 茅輪くぐり大祓
宮司さんを先頭に和歌を唱えながら茅の輪をくぐります。

茅の輪
その後、境内において、再び釜鳴神事、護摩祈祷などが行われます。

護摩木を奉納し、祈祷していただきます。
また、地元では、各家庭に紙で作られた形代(かたしろ)が配られます。

形代
人の形代には、家族の名前と年齢を書き、3回息を吹きかけます。
車の形代には、氏名と車のナンバーを書き、車を撫でます。
共に、夏越の大祓の夜の神事までに神社に置かれている木の船に納めます。

神事の後には、小さな茅の輪が配られます。

今年前半の穢れを清め、後半の無病息災を願う
大変厳かな神事です。

ぜひ、6月30日にご参拝ください。

そして、劔神社にお参りする際には、神社前の美味しいお店もお訪ねください。
チャオ

40年以上も劔神社の前で営業されている「チャオ」さん。
たこやきやソフトクリームなどいろいろなメニューがありますが、特におすすめなのが、
小判型の大判焼です。

大判焼
クリームの入った「千両」手作りあんこが美味しい「万両」
信長君の焼き印の優しい味の黒豆あん、小腹が空いたときにぴったりのカレー。
あったかい大判焼は、ほっとさせてくれる味です。
織田の人たちにとって変わらず愛されているソウルフード、ぜひ食べてほしいです。

「ファミリーフーズ チャオ」
【住所】丹生郡越前町織田98-10-8
【電話】0778-36-0679
【営業時間】 10:00~19:00
【定休日】 火曜

和麗

同じく劔神社前の通りにあるカフェ「和麗AERA」さん
手作りのケーキやお菓子と共に美味しいコーヒーなどが楽しめす。
モーニングやランチもあって、劔神社に来られた時にほっと一息つけるお店です。
地元の越前焼や和雑貨、姉崎椎茸園さんの乾しいたけなども購入できます。
今回は、織田といえばの「きびだんごセット」を頂きました。

きびだんご
昔から織田では黍が栽培されていて、私の家でもお姑さんがきびだんごを作ってくれました。
出来立てのほんのり温かいきびだんごに塩昆布、お茶がポットで出てきます。
織田で、きびだんごを食べさせてくれるお店は、もう和麗さんくらいではないでしょうか。
ほっとできる織田の味です。
「AERA 和麗」
【場所】丹生郡越前町織田98-1
【電話】0778-36-0022
【営業時間】10:00~18:00
【定休日】月曜、火曜

※どちらのお店も織田文化歴史館の駐車場をご利用ください。

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この記事のライター:Ku

Ku

越前市出身ですが、両親、祖父母とも越前町生まれ。ご先祖に呼ばれて今では越前町在住です。パンを焼いたり、畑を耕しています。

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