越前がにとは?

他産地蟹との比較

なぜ「越前がに」が他地域より美味しいのか?

理由1

越前海岸沿岸の地形と漁場の近さ

越前海岸沿岸は急深で、カニの生息水域である水深250~400mまで、一気に深くなります。そのため漁場が港から約37~56kmと近く、時間にして約1~2時間も船で走れば漁場に到着します。
そのため、カニをすぐに港へ運んで日帰りで水揚げが可能で、活きたまま競りにかけられることから、新鮮さをどこよりも保つことができます。

さらに漁場の地形が100m~150m~200m~と段々畑のようになっていることで、カニや魚にとって生息しやすい地形となっています。
これは他の地域には見られない越前沖ならではの特徴です。漁場に近い越前町が漁船数も最も多く、福井県一の水揚を誇ります。

理由2

寒流と暖流のぶつかる好漁場

カニの漁場となる越前沖は暖流と寒流のぶつかる海域で、栄養素が豊富な冷たい水と表層の温かい水が複雑に混ざることで、植物プランクトンが豊富になり、小魚、甘えびなどにも恵まれた漁場となり、エサが豊富なためカニも立派に育ちます。

冬の寒さ、海水の冷たさもひとつの要因で、寒さが厳しければ厳しいほどおいしくなるといわれています。

また、越前がにの甲羅に注目してみると、甲羅の黒いツブツブがたくさんついていることが分かります。
これはカニビルの卵で、これが適度に付いている越前がには、エサが豊富な良質の生息場所にいた証拠で、この黒いツブツブこそが、越前がにが立派においしく育ってきた証拠です。

越前海岸沿岸の地形と豊富なエサ、冬の海水温度など、最適な環境が美味しい越前がにを育てています。

理由3

新鮮なまま水揚げ

越前がには、漁獲されるとすぐに船内の海水の入った水槽に入れられ、生きたまま帰港します。このような水揚げは全国でも珍しく、新鮮なままの越前がにが競りにかけられ市場へと届けられます。

理由4

小型船が多い越前漁港

越前漁港は、小型底引き網船を40隻以上保有する、福井県最大の港です。
大型船が主の港の場合は、石川県沖や山陰沖を主な漁場としていますが、小型船が主である越前漁港はすぐ目の前の越前沖が漁場となります。すぐ目の前であるため、沖泊まりせずに日帰り漁を行うため、より新鮮な越前がにを水揚げすることができます。

理由5

次の世代へつなぐ、資源保護の取組み

ズワイガニを資源として守るための取り組みを実施しており、自主規制による漁期短縮や、禁漁期間は「越前網」と呼ばれる改良網を使用するなど、資源保護に努めています。「越前網」はズワイガニを逃がすことができるだけではなく、小型のアカガレイも逃がすことができるため、福井県以外でも積極的に使用されています。また、生息環境を保持するため、禁漁期間中には海底の堆積物をかき混ぜ、魚の餌となるプランクトンの繁殖を促す「海底耕耘」を実施しています。

越前町が、越前がにの本場のわけ

理由1

黄色のタグ、発祥の地

今では全国で定番となったタグ付きブランドガニ。越前町漁業協同組合が、全国で初めて1997年にセリ前のカニにタグを取り付けるブランド化を行いました。それが福井県内の他の漁業組合に広がり、今では黄色のタグは越前がにとして、ブランドイメージが定着しています。

この黄色いタグは、標識票といい、産地証明タグのことで、越前がにの右側のはさみの根元部分に取り付けられています。さらにタグの裏側には水揚げ港が表記され、「越前港」がまさに本場越前がにの証です。

理由2

水揚量、福井県No.1。

福井県内の4つの港で水揚げされる越前がに。その中でも、もっともと多くの水揚げがあるのが越前町の港です。越前で水揚げされた越前がにが、福井県内や全国のお店に届けられます。もちろん一番多く流通するのは、地元越前町。新鮮な越前がにが豊富にあることで、越前町の旅館や民宿、お食事処では新鮮でおいしい越前がにをいつでも食べられ、魚屋さんでたくさん買うことが出来るのです。

理由3

かに漁船、福井県最多。

越前町には、小型・大型含め50隻以上の底びき網漁船があります。これは福井県内最多を誇り、越前がに漁の中核を担っています。しかし、この越前でも年々漁船の数は減り、後継者不足の問題は全国共通です。それでも、福井県の、全国の台所を支えているという自負が、港町越前を支え、そして多くの越前がにをはじめ新鮮な越前の魚を供給し続けています。

理由4

越前港は、カニの漁場まで最も近い港。

越前がにの味の決め手は、何といっても鮮度。越前町の港は、漁場である越前岬沖まで最も近く、獲れたズワイガニを活きの良いまま持ち帰ることができます。これが、越前がにがズワイガニの中でもトップブランドである所以であり、越前町が他のどの産地にも負けない、越前がにの本場である理由です。越前町で越前がにを食べずに、越前がには語れないのです。

理由5

越前がにを扱うお店、80軒以上。

越前町には、越前海岸沿いを中心に旅館・民宿、お食事処に鮮魚店と、越前がにを扱うお店80軒以上が店を構えています。特に越前海岸沿いには15km以上にわたりお店が連なり、まさに「越前がにのまち、越前町」であることが分かります。さまざまなニーズにお応えできるのはもちろん、ひいきのお店を探す楽しみも。

越前がにの
美味しいお店をご紹介

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